さあ衣装を引き裂いて
  パンチを飲んで踊ってほしい
   壊れたおもちゃの
   壊れたおもちゃのように
   嘘が目覚める朝まで踊り明かそう


  さあ仮面を捨て去って
  スッピンのままで踊りましょう
  さあ衣装を脱ぎ去って
  裸のままで踊りましょう
   一晩限りで
   一晩限りでいい
   若い素顔を曝して踊り狂おう


四月十六日

 再び、授業が始まる。全く無意味な無目的な退屈な授業が。一度でも聞きたいと思ったことのない講義が。ほんの一回でも、教師がわたしだけの心に語りかけたことがあっただろうか?
 美しいわたし。肌は艶やかに真珠の光沢を秘め、胸は雪に埋もれた円錐形の山のように嫋やかな裾野を引き、腰は穏やかに縊れた双の稜線に包まれている。わたしは一体誰のために、操を守っているのか。両親のため?それともわたしのため?それとも未だ見ぬ夫のため?
 ああ、熾烈な恋愛がしたい。わたしの瞳がとめどない涙で溢れ、瞼が滂沱の泪で腫れあがり、喉がやむことのない嗚咽で掠れ、愛する?苦患に胸のときめきが激しく胸骨を叩き、動脈が鼓膜をたゆまなく震わせるような恋愛。この世のありとあらゆるすべての現象が、朦朧とした意識の中で遥かな夢幻の世界に遠のいてしまうような恋愛。わたしは、ただただ、愛すべき人の豊饒な膂力の内に包まれ、頬を火照らせ、息絶え絶えに泣きじゃくりながら身を捩る。わたしの体は限りなく締め付けられ、背骨の砕けるほどに抱きすくめられる。