千鶴子の歌謡日記

      いつもへまで駄目なわたしは
      いつでもどこでも酸っぱいざくろ
    硬くて噛めない粒つぶは
     みんなわたしの片思い
    どうにもしようのないほどに
     わたしの胸で砕け散った
      あなたの前で何も言えず
      黙って見ている酸っぱいざくろ
    蒼い蒼い粒つぶは
     みんな恋の屍たち
    一人も生きていないほどに
     恋の夢に破れ散った
  
  もういい。ひとり旅に出よう。これからどうやって生きてゆくか、一人で静かに考えよう。永平寺の座禅にでも参加できればいいのだが、吉幾三の『雪国』でも、口ずさみながら、どこかのバンガローにでも行こう。そこで、ポール・アンカの『マイ・ウェイ』のような歌が生まれる。
  
   あの山を目指し
    ここまで歩いてきた
     ふと見上げれば
      雲が広がる
   道はまだまだ遠い
    もう日が暮れる
      いつの日か
       あの青い山の果てに
        登りつめたい
      身も心も解き放たれて
       山の上から
        この地を見たい
     ただ心の
       命ずるままに
        一人信じて山のあなたへ
  
   人の荷を背負い
    涙の川を渡る
     ふと振り返れば
      影が広がる
   人の愛待ち続け
    枯れ葉に埋もれた
      人の世の
       儘ならぬ想い捨てて
        生きて行きたい
      見よ地平に日はまた昇る
       登れ山道
        命の限り
      この苦労も
       心の糧に
        行けば仕合わせ 山のあなたへ
    
      ただ一度の人生だから
       もっと自由に
        愛を放とう
      この想いも
       いつかは実る
        もっと素直に
         愛に生きよう