舌がもつれて うまく言えない
逢えなくなってしまう気がして
さようならとは言えない
陽だまりの濡れ縁で別れの写真
覗き見た横顔で父が涙ぐむ
あれほど煙たかった顔が
いまではやさしく見えてくる
玄関で振り向くと肩を叩いて
困ったらこの家に逃げて来い
家族に愛想のない父が
笑顔で小さくうなずいた
胸に溢れ出る ありがとうを
伝えて家をあとにしたなら
心残りは消えるけれども
忘れ物がなくなる気がして
ありがとうとは言えない
そう言えば、昭和天皇は熱望しながらも沖縄を慰霊訪問できなかった。慰霊したくてもさせてもらえない。謝りたくても謝らせてもらえない。愛しているのに愛させてもらえない。助けたいのに助けさせてもらえない。あげたいのにもらってくれない。そこで、深野義和の曲にはめ込んだ歌が生まれる。
夏がまた来る デイゴの咲く
青春捧げた
南風原 想い出して
砂の数ほど 涙流し
あなたを追い越し
二十歳を 迎えた季節
いつも いつでも 流されて行く砂
いまも いまでも 咲いているひめゆり
あすを断たれた あなたの夢
裂かれた希望の 千切れて 舞う青い空
繰り返さない 誓いの夏
あなたの愛した
糸満 泣き濡れ歩く
いつも どこでも あなたを感じてる
いまも こころに あなたは咲いている
永久の安らぎ 祈りの塔
あなたの想いの叶った 静かな伊原
あすも
あさっても
平和の花が咲く島
三月二五日
井阪さんから連絡があった。
「謝恩会に来ない?」
と言うのだ。
「卒業生でもないのに、行けるのですか?」
と言うと、
「無礼講だから、8時過ぎなら、だれでも会場に入れる。クラブの連中も追い出しコンパに二次会にくるよ」
わたしは、返事をしなかった。井阪さんに誘われても嬉しくない。なんで、白井研一から誘いがないのだろう。誕生日の贈物のお礼もない。ノートを貸したお礼はコーラだけ。わたしは完全に無視された。そこで、中森明菜に歌わせたいような歌が生まれる。
真っ赤な炎ゆらゆらと
言葉の蒼い兵士達を
白い灰にしておくれ
逢えなくなってしまう気がして
さようならとは言えない
陽だまりの濡れ縁で別れの写真
覗き見た横顔で父が涙ぐむ
あれほど煙たかった顔が
いまではやさしく見えてくる
玄関で振り向くと肩を叩いて
困ったらこの家に逃げて来い
家族に愛想のない父が
笑顔で小さくうなずいた
胸に溢れ出る ありがとうを
伝えて家をあとにしたなら
心残りは消えるけれども
忘れ物がなくなる気がして
ありがとうとは言えない
そう言えば、昭和天皇は熱望しながらも沖縄を慰霊訪問できなかった。慰霊したくてもさせてもらえない。謝りたくても謝らせてもらえない。愛しているのに愛させてもらえない。助けたいのに助けさせてもらえない。あげたいのにもらってくれない。そこで、深野義和の曲にはめ込んだ歌が生まれる。
夏がまた来る デイゴの咲く
青春捧げた
南風原 想い出して
砂の数ほど 涙流し
あなたを追い越し
二十歳を 迎えた季節
いつも いつでも 流されて行く砂
いまも いまでも 咲いているひめゆり
あすを断たれた あなたの夢
裂かれた希望の 千切れて 舞う青い空
繰り返さない 誓いの夏
あなたの愛した
糸満 泣き濡れ歩く
いつも どこでも あなたを感じてる
いまも こころに あなたは咲いている
永久の安らぎ 祈りの塔
あなたの想いの叶った 静かな伊原
あすも
あさっても
平和の花が咲く島
三月二五日
井阪さんから連絡があった。
「謝恩会に来ない?」
と言うのだ。
「卒業生でもないのに、行けるのですか?」
と言うと、
「無礼講だから、8時過ぎなら、だれでも会場に入れる。クラブの連中も追い出しコンパに二次会にくるよ」
わたしは、返事をしなかった。井阪さんに誘われても嬉しくない。なんで、白井研一から誘いがないのだろう。誕生日の贈物のお礼もない。ノートを貸したお礼はコーラだけ。わたしは完全に無視された。そこで、中森明菜に歌わせたいような歌が生まれる。
真っ赤な炎ゆらゆらと
言葉の蒼い兵士達を
白い灰にしておくれ


