負い目をいだいて 斃れたあなた
友 祀られた 空の墓標へ
時空を超えて 飛んで往け
友はいまでも 凛々しい姿
年老いたあなた 待ちわび眠る
雲間を飛び往く あなたの魂
夕陽に輝く ゼロ機の勇姿
散れずを罪とし 雄雄しく生き抜き
若芽を育み 斃れたあなた
友 祀られた 花の九段で
鳥居の奥に 眠る夢
叶うことない 望み気高く
空に舞うあなた 誇れる桜
そう言えば、兄が父と会話していたのを見たことがない。父と兄の会話は、いつも母かわたしを経由して行われる。わたしはいつも、
「そんなこと、自分で直接言えば」
と拒否るので、たいていは母が中継基地となる。ソポクレスの『オイディプス王』の悲劇は祖父と父、父と兄の二代にわたって継承されていた。ジークムント・フロイトのエディプスコンプレックスには普遍性があるようだ。こうした物語は、息子の視点からのものが多い。イワン・ツルゲーネフの『父と子』も息子の視点から描かれている。そこで父からの視点で歌が生まれる。
親を恃むな いずれは消え逝く
財はあれども 残さず消え去る
何もしないで 受取るものは
君のためには けしてならない
遺すものはただ 愛の想い出
親を恨むな いずれは知るだろ
愛はあれども 口には出さない
恩を着せられ やること全て
君のためには なんにもならない
いつの日にか知る 親の愛情
親の墓には 供えはいらない
妻や子供を ひもじくさせるな
かねはなくとも 家族を愛せ
己がためだけ けして生きるな
守れいのち懸け 家のぬくもり
兄が就職する時、父に伝言をわたしに頼みたそうだったが、何も言わずに初任地の関西に旅立った。兄が女だったら、さだまさしの『秋桜』で送り出してあげるところだった。そこで、さだまさしの『秋桜』のような歌が生まれる。
陽だまりの濡れ縁で爪を切る音
障子開け覗いたら父が座ってる
あれほど大きかった背中
いまでは小さく見えてくる
初めての栄転を聞いて呟く
戻るまでこの家で待っている
あれほど無口だった父が
今夜はしゃべって止まらない
父さんのおかげ ありがとうと
ひとこと告げて行きたいけれど
友 祀られた 空の墓標へ
時空を超えて 飛んで往け
友はいまでも 凛々しい姿
年老いたあなた 待ちわび眠る
雲間を飛び往く あなたの魂
夕陽に輝く ゼロ機の勇姿
散れずを罪とし 雄雄しく生き抜き
若芽を育み 斃れたあなた
友 祀られた 花の九段で
鳥居の奥に 眠る夢
叶うことない 望み気高く
空に舞うあなた 誇れる桜
そう言えば、兄が父と会話していたのを見たことがない。父と兄の会話は、いつも母かわたしを経由して行われる。わたしはいつも、
「そんなこと、自分で直接言えば」
と拒否るので、たいていは母が中継基地となる。ソポクレスの『オイディプス王』の悲劇は祖父と父、父と兄の二代にわたって継承されていた。ジークムント・フロイトのエディプスコンプレックスには普遍性があるようだ。こうした物語は、息子の視点からのものが多い。イワン・ツルゲーネフの『父と子』も息子の視点から描かれている。そこで父からの視点で歌が生まれる。
親を恃むな いずれは消え逝く
財はあれども 残さず消え去る
何もしないで 受取るものは
君のためには けしてならない
遺すものはただ 愛の想い出
親を恨むな いずれは知るだろ
愛はあれども 口には出さない
恩を着せられ やること全て
君のためには なんにもならない
いつの日にか知る 親の愛情
親の墓には 供えはいらない
妻や子供を ひもじくさせるな
かねはなくとも 家族を愛せ
己がためだけ けして生きるな
守れいのち懸け 家のぬくもり
兄が就職する時、父に伝言をわたしに頼みたそうだったが、何も言わずに初任地の関西に旅立った。兄が女だったら、さだまさしの『秋桜』で送り出してあげるところだった。そこで、さだまさしの『秋桜』のような歌が生まれる。
陽だまりの濡れ縁で爪を切る音
障子開け覗いたら父が座ってる
あれほど大きかった背中
いまでは小さく見えてくる
初めての栄転を聞いて呟く
戻るまでこの家で待っている
あれほど無口だった父が
今夜はしゃべって止まらない
父さんのおかげ ありがとうと
ひとこと告げて行きたいけれど


