今、この部屋から見えるガラス窓の薄いヴェールの向こう側に霞んで映えている夜の街は幻想的だ。遠くの街の灯りが、ぼんやりと大きな蛍の光のように、ぼうっと広がっている。中心の部分が最も明るく、その周囲に行くにつれて曇りガラスの不規則な表面で乱反射して夜空に瞬く超新星のようにぼんやりと見える。その灯りで夕立に湿った歩道に建物の一部が細い線を映しているように見える。人の歩いていない歩道は、もはや、歩道ではない。それは、孤独な夜の臥所でしかない。人にとっては、それは、蕭蕭と過去を手繰り寄せる絆でしかない。
隣のマンションの1階に医療クリニックがある。いつ見ても待合室に患者はいない。マンションが母親の所有で、家賃は払わなくていいらしい。院長一人、受付ひとりの診療所の隣にコインランドリーがある。これも院長の母親の所有で、院長は休診日の午前中に大きな籠に洗濯ものを山盛りにして、出入りしている。そこで、きゃないの『コインランドリー』のような歌が生まれる。
洗濯物が袋に一つ
あなたも一人住まいですか
これから寒くなりそうですね
帰りにお茶を飲みませんか
高速道路の下で
夜も開いてる
ランドリー・ショップ
ビルの谷間で出逢った
見知らぬ二人の
ランドリー・ショップ
土曜の夜の十二時過ぎに
あなたといつも一緒ですね
これからあなたの六畳一間
遊びに行っていいですか
国道近くの二階
窓が震える
何もないアパート
ビルの谷間で芽生えた
淋しい二人の
暖かいぬくもり
洗濯物が袋に一つ
あなたもわたしも同じ袋
あれからいつも二人で来るわね
一緒に住んで仕合わせみたい
高速道路の下で
夜も明るい
ランドリー・ショップ
ビルの谷間で抱き合う
小さな仕合わせ
ランドリー・ショップ
わたしの部屋はひっくり返したおもちゃ箱のよう。情念のこもった雑物ばかり。断捨離のできないだらしなさ。小学校からの作文やノートの類は捨てられないで、山のようになっている。わたしは自己愛が過ぎて、その延長線上の自分の過去の生産物を処理できない。自己愛の強い人間はわがままだ。アスペルガー症候群と見分けがつかない。そこで、原田真二の『おもちゃばこ』のような歌が生まれる。
隣のマンションの1階に医療クリニックがある。いつ見ても待合室に患者はいない。マンションが母親の所有で、家賃は払わなくていいらしい。院長一人、受付ひとりの診療所の隣にコインランドリーがある。これも院長の母親の所有で、院長は休診日の午前中に大きな籠に洗濯ものを山盛りにして、出入りしている。そこで、きゃないの『コインランドリー』のような歌が生まれる。
洗濯物が袋に一つ
あなたも一人住まいですか
これから寒くなりそうですね
帰りにお茶を飲みませんか
高速道路の下で
夜も開いてる
ランドリー・ショップ
ビルの谷間で出逢った
見知らぬ二人の
ランドリー・ショップ
土曜の夜の十二時過ぎに
あなたといつも一緒ですね
これからあなたの六畳一間
遊びに行っていいですか
国道近くの二階
窓が震える
何もないアパート
ビルの谷間で芽生えた
淋しい二人の
暖かいぬくもり
洗濯物が袋に一つ
あなたもわたしも同じ袋
あれからいつも二人で来るわね
一緒に住んで仕合わせみたい
高速道路の下で
夜も明るい
ランドリー・ショップ
ビルの谷間で抱き合う
小さな仕合わせ
ランドリー・ショップ
わたしの部屋はひっくり返したおもちゃ箱のよう。情念のこもった雑物ばかり。断捨離のできないだらしなさ。小学校からの作文やノートの類は捨てられないで、山のようになっている。わたしは自己愛が過ぎて、その延長線上の自分の過去の生産物を処理できない。自己愛の強い人間はわがままだ。アスペルガー症候群と見分けがつかない。そこで、原田真二の『おもちゃばこ』のような歌が生まれる。


