嗚呼、分からない。全く解けそうにない謎。もう一度、よく考えてみよう。可能性の強いものだけを取り上げてみると、第一に、川村さんは嘘をついていない。第二に、あの人は美術館の前に行った。第三に、川村さんが嘘をついていないのだから、川村さんとあの人は会わなかった。第四に、あの人は、川村さんを見かけても、声をかけなかった。この四つの条件を満たす解答はないだろうか。もう一つ確かなことは、あの人がわたしにお詫びの電話を掛けてこなかったこと。だから、あの人は、時間通りに美術館に行ったのだ。ひょっとしたら、時間前であったかもしれない。それなのに、わたしが行かなかったので、すっぽかされたと思って、腹を立てて、電話をかけてこなかった。もし、そうだとしたら、わたしは何ということをしてしまったのだろう。取り返しのつかないことになるかもしれない。
それとも、彼はわたしの電話番号を知らないのかも。知っているとしたら?・・・分からない。いったいどんな謎が隠されているのだろう。たとえ腹を立てたにしても、本当に好意を持っているのなら、誰かにわたしの電話番号を聞いて、かけてきてもいいはず。でも、わたしの電話番号を知ろうとはしなかった。
わたしは、彼に会うべきなのだろうか。そうすれば、おそらく、全ての謎は解けるだろう。だけど、それと同時に、ノートのお礼を言われてしまう。それでは、元も子もなくなる。わたしと彼との唯一のつながりは、ノートのお礼を彼がわたしにまだ直接言っていないということだけなのだから。何とか、いい方法はないものだろうか?わたしは傷つくことがなく、彼の方からわたしに好意を告白してくるにはどうしたらいいのだろうか。そこで、松井五郎・玉置浩二の『出逢い』のような歌が生まれる。
出逢いは いつも 悲しく
言いたいことは 何も言えずに
戸惑い だけが 胸に 降り積む
悲しい 出逢いは すがれた葉
風に 吹かれて 舞うがいい
出逢いは いつも 悲しく
別れた後で 心の中の
優しい あなたが わたしに 微笑む
通りの 先に あなたが
歩いていると 分かっていても
ためらい だけが 胸に 溢れる
優しい 言葉は 届かぬ葉
背伸びをしても 届かない
通りの 先で あなたが
それとも、彼はわたしの電話番号を知らないのかも。知っているとしたら?・・・分からない。いったいどんな謎が隠されているのだろう。たとえ腹を立てたにしても、本当に好意を持っているのなら、誰かにわたしの電話番号を聞いて、かけてきてもいいはず。でも、わたしの電話番号を知ろうとはしなかった。
わたしは、彼に会うべきなのだろうか。そうすれば、おそらく、全ての謎は解けるだろう。だけど、それと同時に、ノートのお礼を言われてしまう。それでは、元も子もなくなる。わたしと彼との唯一のつながりは、ノートのお礼を彼がわたしにまだ直接言っていないということだけなのだから。何とか、いい方法はないものだろうか?わたしは傷つくことがなく、彼の方からわたしに好意を告白してくるにはどうしたらいいのだろうか。そこで、松井五郎・玉置浩二の『出逢い』のような歌が生まれる。
出逢いは いつも 悲しく
言いたいことは 何も言えずに
戸惑い だけが 胸に 降り積む
悲しい 出逢いは すがれた葉
風に 吹かれて 舞うがいい
出逢いは いつも 悲しく
別れた後で 心の中の
優しい あなたが わたしに 微笑む
通りの 先に あなたが
歩いていると 分かっていても
ためらい だけが 胸に 溢れる
優しい 言葉は 届かぬ葉
背伸びをしても 届かない
通りの 先で あなたが


