と言うことは、わたしが彼に会わない限り、彼はわたしを探し回らなければならないということ。そして、どうしてもわたしに会えないとなれば、彼は電話してくるだろう。わたしの名前はまだクラウンの名簿にないだろうから井阪さんに聞いてもわからない。川村さんに電話して、わたしの電話番号を聞くに違いがいない。その時、もし彼がわたしに好意を持っていたとしたら、
「ノートを借りたお礼だ」
と言って、わたしにデートを申し込むだろう。仮に、彼がデート申し込まないとしても、わたしの方で返却の時刻と場所を指定すればいい。そして、そのときに、わたしが二人だけの秘密になるような思い出を作ればいい。それが、第一の契機となって、二人の係りあいは進展していくかもしれない。
とにかく、これから気をつけなくてはならないことは、彼から電話がかがってくるまで、絶対に会わないこと。もし、遠くに見かけたら、知らない顔して逃げてしまえばいい。別に困難なことはない。ごく簡単なこと。しかし、知らない顔をしたら、彼は自分に気がないのかと思って、気があったとしても、冷めてしまうかもしれない。でも、わたしの方から好意があるといったら、彼は怖気づいて、それで終わりになるかもしれない。どうすればいい?そこで、阿木燿子の『想い出ぼろぼろ』のような歌が生まれる。
夢の中まで入り込む
憎いあいつの笑い顔
いくらお酒を飲んだって
消えはしないさ好きだから
悔しいけれども
打ち明けようか
とってもあんたが
好きなんだって
だけどあいつはいつも知らん顔
だからわたしも真似して知らん顔
胸の中まで燃え焦がす
憎いあいつの口づけに
いくら意地だけ張ったって
我慢できない好きだから
聞きたくないけど
聞いてみようか
わたしをほんとに
好きなのかって
だけどあいつはいつもはぐらかす
だからわたしも嫌いと突っぱねる
明日の朝まで泊めてくれ
憎いあいつの頼む顔
いくら駄目よとじらしても
抱かれりゃ骨もとろけそう
言いたくないけど
言ってみようか
わたしと一緒に
住んで欲しいって
だけどあいつはいつも眠い振り
だからわたしも帰れと拗ねた振り
六月六日
「ノートを借りたお礼だ」
と言って、わたしにデートを申し込むだろう。仮に、彼がデート申し込まないとしても、わたしの方で返却の時刻と場所を指定すればいい。そして、そのときに、わたしが二人だけの秘密になるような思い出を作ればいい。それが、第一の契機となって、二人の係りあいは進展していくかもしれない。
とにかく、これから気をつけなくてはならないことは、彼から電話がかがってくるまで、絶対に会わないこと。もし、遠くに見かけたら、知らない顔して逃げてしまえばいい。別に困難なことはない。ごく簡単なこと。しかし、知らない顔をしたら、彼は自分に気がないのかと思って、気があったとしても、冷めてしまうかもしれない。でも、わたしの方から好意があるといったら、彼は怖気づいて、それで終わりになるかもしれない。どうすればいい?そこで、阿木燿子の『想い出ぼろぼろ』のような歌が生まれる。
夢の中まで入り込む
憎いあいつの笑い顔
いくらお酒を飲んだって
消えはしないさ好きだから
悔しいけれども
打ち明けようか
とってもあんたが
好きなんだって
だけどあいつはいつも知らん顔
だからわたしも真似して知らん顔
胸の中まで燃え焦がす
憎いあいつの口づけに
いくら意地だけ張ったって
我慢できない好きだから
聞きたくないけど
聞いてみようか
わたしをほんとに
好きなのかって
だけどあいつはいつもはぐらかす
だからわたしも嫌いと突っぱねる
明日の朝まで泊めてくれ
憎いあいつの頼む顔
いくら駄目よとじらしても
抱かれりゃ骨もとろけそう
言いたくないけど
言ってみようか
わたしと一緒に
住んで欲しいって
だけどあいつはいつも眠い振り
だからわたしも帰れと拗ねた振り
六月六日


