文学研究会の部屋の薄汚さといったらない。武田さんは、先に中に入っていったが、わたしは入り口に佇んでいた。だらしのなさ、不潔さ、猥雑さ、それらが自分たちの特権であるかのような顔をした、およそ無気力な男が三人ばかり、昼休みの部室の中に座っていた。火野葦平の『糞尿譚』でもあるまいに。瑕だらけの机の上には、コピー用紙やら、雑誌やらが乱雑に積み重ねられ、床には、ミスコピーが丸められたり、靴で踏みにじられたりして、散乱していた。自律からはおよそかけ離れた自堕落な風景。破れやすい青春の特権という意識が部屋一面に充満している。そこで、尾崎豊の『僕が僕であるために』のような歌が生まれる。
持て余した青春に
風船一つくくりつけ
雲の裂け目の青空に
思い切って飛ばそうか
人の顔した青春は
望みを全て奪い去り
わたしの手元に残された
宛名だけのラヴレター
どの青春も楽しく愉快で
とても美しい季節なんだと
あなたを慰めたわたしの青春は
いつも暗く荒んでいたの
(ハハハハ)
破れた風船 大空を駆け巡り
雲の裂け目から落ちて来る
破れた風船 夕空に染められて
夜の帷へ萎んで行く
飼い慣らした青春に
首輪を一つくくりつけ
崖の裂け目の潮騒に
思い切って落とそうか
知らん顔した青春は
想い出みんな奪い去り
通りすがりの船たちに
ただであげてしまった
そう青春は大声張り上げ
そして喜びを歌うものだと
あなたを励ましたわたしの青春は
声も出さずに沈んでいたの
(ハハハハ)
破れた風船 海原を漕ぎ回り
波の裂け目から落ちて行く
破れた風船 夕波に染められて
沖の帷へ沈んで行く
わたしは、一目でその部室にうんざりした。そして、午後からの授業に出ようとした時、わたしは川村さんに会った。彼女から、
「テニスクラブ・クラウンに入らない?」
持て余した青春に
風船一つくくりつけ
雲の裂け目の青空に
思い切って飛ばそうか
人の顔した青春は
望みを全て奪い去り
わたしの手元に残された
宛名だけのラヴレター
どの青春も楽しく愉快で
とても美しい季節なんだと
あなたを慰めたわたしの青春は
いつも暗く荒んでいたの
(ハハハハ)
破れた風船 大空を駆け巡り
雲の裂け目から落ちて来る
破れた風船 夕空に染められて
夜の帷へ萎んで行く
飼い慣らした青春に
首輪を一つくくりつけ
崖の裂け目の潮騒に
思い切って落とそうか
知らん顔した青春は
想い出みんな奪い去り
通りすがりの船たちに
ただであげてしまった
そう青春は大声張り上げ
そして喜びを歌うものだと
あなたを励ましたわたしの青春は
声も出さずに沈んでいたの
(ハハハハ)
破れた風船 海原を漕ぎ回り
波の裂け目から落ちて行く
破れた風船 夕波に染められて
沖の帷へ沈んで行く
わたしは、一目でその部室にうんざりした。そして、午後からの授業に出ようとした時、わたしは川村さんに会った。彼女から、
「テニスクラブ・クラウンに入らない?」


