三島由紀夫の『春の雪』を読み終えて感じたことは、ただただ空恐ろしさだけ。悲劇でも、ハッピーエンドでもない恋愛小説――形ばかりの中身のない、とってつけたような恋物語、それから感じ取られたことは暗澹とした、自刃に傾斜してゆく作者の情念の世界だけ。作者は、死をも一つの道具とし、本来なら作者自身も、この小説を書き終えることによって、どこかしらを抹殺しなければならないのに、作者は全く無疵。その人間らしさの全くない、どす黒い作者の想念の異様さだけが『仮面の告白』のように印象に残った。この小説は、ただただ暗い。無機的で、空恐ろしい。川端康成は、
「ああ、よかったと、ただただ思うふ」
などと言っているが、どこがどう良かったのか、わたしにはさっぱりわからない。『伊豆の踊子』の最後を、踊子に「いい人は、いいね」と言わせて終わらせる軽いハッピネスで満足する川端康成は、ノーベル文学賞を受賞した後、三島由紀夫の嫉妬に耐えかねて自死せざるをえなかったのかも知れない。そこで、何の脈絡もなく、わたしの耳の奥にイミテーション・ラヴの楽曲が流れる。そこで、:テオ・ウズエリの『女王蜂』の曲に合わせて、歌が生まれる。
夜には優しい言葉 あなたは囁いていた
朝には冷たい言葉 あなたは平気で言うのね
imitation love for me
imitation love for me
わたしはいらないわ そんな愛は
小さくても 本当の愛が欲しい
la, la, la, love for me
la, la, la, love for me
la, la, la, la, la, love for me
la, la, la, la, la, la, la, la, la, la, la
la, la, la, la, la, love for me
愛しているよな素振り いつのまにか身について
愛してくれよと言えば わたしは本気になれない
imitation love for you
imitation love for you
あなたに捧げたい みてくれだけ
人の目には 本当の愛に見える
la, la, la, love for you
la, la, la, love for you
「ああ、よかったと、ただただ思うふ」
などと言っているが、どこがどう良かったのか、わたしにはさっぱりわからない。『伊豆の踊子』の最後を、踊子に「いい人は、いいね」と言わせて終わらせる軽いハッピネスで満足する川端康成は、ノーベル文学賞を受賞した後、三島由紀夫の嫉妬に耐えかねて自死せざるをえなかったのかも知れない。そこで、何の脈絡もなく、わたしの耳の奥にイミテーション・ラヴの楽曲が流れる。そこで、:テオ・ウズエリの『女王蜂』の曲に合わせて、歌が生まれる。
夜には優しい言葉 あなたは囁いていた
朝には冷たい言葉 あなたは平気で言うのね
imitation love for me
imitation love for me
わたしはいらないわ そんな愛は
小さくても 本当の愛が欲しい
la, la, la, love for me
la, la, la, love for me
la, la, la, la, la, love for me
la, la, la, la, la, la, la, la, la, la, la
la, la, la, la, la, love for me
愛しているよな素振り いつのまにか身について
愛してくれよと言えば わたしは本気になれない
imitation love for you
imitation love for you
あなたに捧げたい みてくれだけ
人の目には 本当の愛に見える
la, la, la, love for you
la, la, la, love for you


