千鶴子の歌謡日記

「人材という点で言えば、日本の教育は画一教育で、特定の能力のある人材を評価するシステムがない。教師が教えたとおりに、答案を書けば高い評価が得られる。どんなに素晴らしい答案でも、教師が教えていないことであれば評価は低い。均一の人材を輩出することが文科省の方針だ。だから、飛び級を認めない。そうやって出世してきた勉強の偏差値の高い人材が一部上場企業の取締役になり、官僚になっている。ビル・ゲイツはハーバード大学中退にも拘わらす、名誉学位号を授与された。しかし、堀江貴文は東京大学中退で、日本の経済界からは排斥された。日本の金融機関は戦後半世紀の間、護送船団方式のぬるま湯の中で、人材を発掘し、アイディアを探し回って融資をするという作業をしてこなかった。だから、アメリカの資金提唱者の様にベンチャー企業を見出すノウハウの蓄積がない。日米では、人とカネのパフォーマンに懸隔がある」
 そんなような話だった。わたしは、ただ、ただ、聴き疲れた。
「ポール・アンソニー・サミュエルソンの『経済学』を読むといい」
と最後に言ったが、そんなもの読む気はしない。日本経済がゼロ成長でもわたしにとってはどうでもいい。何の関係もない。一人当たり所得で、韓国に追い越されてもどうでもいい。GDPで中国に追い越されても何の関係もない。国力が低下しても、わたしには何の影響もない。そこで、『俺ら東京さ行ぐだ』の吉幾三に歌わせたいような歌が生まれる。

  所得倍増 池田さん
  給料倍に なったけど
  人災 公害 大気の汚染
  それでも 進み 環境破壊
  どこへ行くのか 日本経済

  高度成長 佐藤さん
  先進国に なったけど
  仕事に中毒 教育地獄
  それでも 進み 崩壊家族
  どこへ行くのか 日本経済

  列島改造 田中さん
  物価が倍に なった上
  遠くて狭くて 通勤地獄
  それでも 買った 庭付き戸建て
  どこへ行くのか 日本経済

  バブル不景気 小渕さん
  金融資産 増えたけど
  財政赤字に 借金地獄
  その上 増える 老後の不安
  どこへ行くのか 日本経済 

  総理大臣 頼れない
  政治に愛想 尽きたから
  行政改革 小さな政府
  望みを 託す 新たな世紀
  夢が膨らむ 日本経済