千鶴子の歌謡日記

「投資を増やして、どんなモノの生産を増やしていいか分からなかったから」
「よくわからない」
「生産を増やしても、労働者が欲しいと思うモノでなければ売れない。だから企業は、生産を増やすために投資をしようとはしない。アメリカでは、マイクロソフトやアップルやグーグルやアマゾンやフェースブックやテスラといった新興企業や新産業が投資を増やしている。日本には、これに匹敵する企業群が出ていない」
「なぜ、日本にはそういう企業がでてこないの?」
「アメリカの資金提供者は、人やアイディアに金を貸すが、日本の金融機関は不動産担保や有価証券担保に金を貸す。どれほど優秀なアイディアを持った人でも、不動産や有価証券がなければ金を貸さない。だから日本では新興企業は育たない」
「なんで、日本の金融機関は人やアイディアに資金提供しないの?」
「少なくとも、バブル崩壊までは、日本の金融機関は担保豊富な大企業に貸し付ければ、安全でしかも儲かった。日本の大企業はアメリカを追いかければよかった。スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツのように画期的なアイディアを持った個性の強い人材は、日本の大企業には必要なかった。アメリカのマネをすれば経済成長できたからだ。バブル崩壊前にアメリカに追いついてから、日本経済は目標を失った。イーロン・マスクやジェフ・ベゾスやマーク・ザッカーバーグのような傑出した企業家が出てこない」
「それじゃあ、日本にはなぜ、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツのような企業家が登場しないの?」