愛する人と　港　恋街
　 岬で聞いた　別れの言葉
　涙に濡れた　青い砂
　　　　　寄せる　波間に　願いを込めて
　　　　　今は　もう　二度と　逢えない
　　　　　　あの人　だけど

　　想い出そうよ　悲しかった日を
　　　信じられない　別れの手紙
　　想い出そうよ　枯れ葉舞う日を
　　　さまよい着いた　北の街角
　　　　明日の幸せ　夢見て泣いた
　　　　涙に散った　黒い薔薇
　　　　　残る　花びら　願いを込めて
　　　　　今は　もう　二度と　逢えない
　　　　　あの人　だけど

　　想い出そうよ　苦しかった日を
　　　涙をためて　仰いだ夜空
　　想い出そうよ　木枯らしの日を
　　　舞い散る雪に　除夜の鐘の音
　　　　人の世はみな　希望に明ける
　　　　涙に暮れた　白い夜
　　　　　残る　響きに　願いを込めて
　　　　　今は　もう　二度と　逢えない
　　　　　あの人　だけど

元旦

　小学生の高学年のとき、産休明けの先生から「温故知新」という四文字熟語を教えてもらった。意味のよく分からないまま、『みんなのうた』で放送されそうなナンセンスな詞を作った。

　　「大田道灌」と破裂して
　　山から「堕天使」「コロンブス」
　　山の「カルデラ」「活火山」
　　「ノーベル」博士が火傷した

　　「稗田阿礼」と叫んでも
　　川から「浦島」「桃太郎」
　　川の上流「カチカチ山」
　　「河童」の「沙悟浄」皿割った

　　海は丸いと「勝海舟」
　　脅され小突かれ「ガリレオ」は
　　「惑星」地球は動かない
　　「バテレン」転んで「阿弥陀仏」
　
　中学生の時、気怠くて、勉強したくない状態が、発熱の所為だとは知らなかった。母から、体温を測るようにと、体温計を渡されてから、頻繁に体温を測るようになって、やる気の出ないのは、発熱の所為だと、気付いた。そう言えば、高校受験用に、法定伝染病を覚えるために、教育効果のありそうな、こんな歌を作ったことがある。

　　先生に　「ペスト」され
　　これら　「コレラ」と叱られて
　　子犬がわんわん　「ジフテリア」
　　駅に行ったら　「疫痢」だよ
　　昇降口で　「猩紅熱」だ
　　ちょうど電車が　「発疹チフス」
　　ちょうがないから　「腸チフス」
　　雨がぱらぱら　「パラチフス」
　　天気はやっぱり　「天然痘」