事前にバーのスタッフには『何か欲しいものある?』とメッセージを送っていたので、頼まれていたものを買い、お店に向かった。
手を繋いで。
バーに着き、席に座り、頼まれていたものを渡した。頼まれていたものは、スタッフの夜ごはんなのだけど。駅からお店に来る途中にある、ファストフード店のものが食べたいとメッセージが来ていたので、それを買ったのだった。一緒に入っていたスタッフにも、軽めのものを差し入れした。
スタッフと花恋と瑠那の3人で暫く飲んでいると、ここのバーで仲良くなったお客さんの何人かが来た。
夜の宴がスタートした。
普通のバーとはスタイルが異なっているので、騒いだり、盛り上がったりすることが普通なのだ。
朝までみんなで騒ぎ倒し、各々帰路についた。
そのまま帰るのは、瑠那も花恋も嫌だった。だけど、だいぶ眠たかった。
近隣のネットカフェはどこも満室で、電車で少し移動をして、ホテルを探すことにした。しかし、どこも満室だった。一か所だけ、空けてくれるというところを見つけ、そこに入ることにした。
とても広いとは言い難いくらいの部屋で、ベッドと机、ドレッサーしか物は置いていなかった。部屋の7割はベッドだった。机とドレッサーが設置してあるので、実質、人が1人通れるくらいの通路しかなかった。寝る事さえできればよかったので、何も気にしなかった。
シャワーを浴び、服を洗濯し、寝る時は部屋に用意されていたパジャマを着た。
ビジネスホテルなので、至って普通だった。強いて言えば、シャンプーがあまり良くないというくらいだった。
「このシャンプー、ゴワゴワする……」瑠那も花恋も同じことを口にしていた。
女性同士だからこその会話なのかもしれない。
シャワーを浴び、各々のスマートフォンを充電すると、2人はすぐに眠りに就いた。手を繋ぐことや、抱きしめることはあるが、それ以上は何もしない。それが2人のスタイルだった。もしも、男女の関係だとしたらその後は何かがあるかもしれないが、瑠那たちは違った。
好きだけど、お互いに求めすぎることはなく、一緒に居られるだけで幸せなのだと思っていたから。
カーテンの隙間から差し込む光が鋭くなっていた。チェックアウトの1時間前だ。着替えとメイクを済ませ、ホテルを出た。
いつものことながら、2人はノープランだった。
手を繋いで。
バーに着き、席に座り、頼まれていたものを渡した。頼まれていたものは、スタッフの夜ごはんなのだけど。駅からお店に来る途中にある、ファストフード店のものが食べたいとメッセージが来ていたので、それを買ったのだった。一緒に入っていたスタッフにも、軽めのものを差し入れした。
スタッフと花恋と瑠那の3人で暫く飲んでいると、ここのバーで仲良くなったお客さんの何人かが来た。
夜の宴がスタートした。
普通のバーとはスタイルが異なっているので、騒いだり、盛り上がったりすることが普通なのだ。
朝までみんなで騒ぎ倒し、各々帰路についた。
そのまま帰るのは、瑠那も花恋も嫌だった。だけど、だいぶ眠たかった。
近隣のネットカフェはどこも満室で、電車で少し移動をして、ホテルを探すことにした。しかし、どこも満室だった。一か所だけ、空けてくれるというところを見つけ、そこに入ることにした。
とても広いとは言い難いくらいの部屋で、ベッドと机、ドレッサーしか物は置いていなかった。部屋の7割はベッドだった。机とドレッサーが設置してあるので、実質、人が1人通れるくらいの通路しかなかった。寝る事さえできればよかったので、何も気にしなかった。
シャワーを浴び、服を洗濯し、寝る時は部屋に用意されていたパジャマを着た。
ビジネスホテルなので、至って普通だった。強いて言えば、シャンプーがあまり良くないというくらいだった。
「このシャンプー、ゴワゴワする……」瑠那も花恋も同じことを口にしていた。
女性同士だからこその会話なのかもしれない。
シャワーを浴び、各々のスマートフォンを充電すると、2人はすぐに眠りに就いた。手を繋ぐことや、抱きしめることはあるが、それ以上は何もしない。それが2人のスタイルだった。もしも、男女の関係だとしたらその後は何かがあるかもしれないが、瑠那たちは違った。
好きだけど、お互いに求めすぎることはなく、一緒に居られるだけで幸せなのだと思っていたから。
カーテンの隙間から差し込む光が鋭くなっていた。チェックアウトの1時間前だ。着替えとメイクを済ませ、ホテルを出た。
いつものことながら、2人はノープランだった。
