自分では気が付いていなかったけれど、近頃の学校生活の変化に体がついていっていかなったようなのだ。


薬を飲んでいることで病状が徐々に悪化していることにも気がつくことができなかった。


念の為に行われた検査の結果、、しばらくの入院が決まった。


いや、もう退院することすら無理なのかも知れない。


担当医も両親もそのことについてはなにも言わないけれど、なんとなく勘が働いたのだ。


それに今退院して学校へ行ったって、もう以前のような楽しさはない。


心とも以前のように話せる自信がなかった。


「明日は雨みたいね」


母親がテレビに流れているニュース番組を見て呟いた。


明日から一週間近く雨が続くらしい。


それは梅雨らしい天気でもあり、まるで私の心を表しているかのようでもあった。