5時間目の体育はバレーボールだった。
私は一応体操着に着替えをして採点係として参加している。
白いボールがあっちのコートからこっちのコートへと飛ばされるのを目でおいかけながら、気持ちはつい大塚くんへと向かってしまう。
最初は見た目のカッコよさでドキドキしていた。
だけどすぐに変人だとわかった。
けれど最近会話をするようになって、彼は決して変人なんかじゃないと思い始めてきていた。
少し変わったところはあるかもしれないけれど、それにはきっと理由がある。
友達をつくらない理由だ。
それがなんなのかわからないけれど、とにかく彼は表情をころころと変えて感情表現も豊かだった。
これで友達ができないというのは、ちょっと納得できない。
だから、彼は本当に自分から友達を作らないと決めた人なのだ。
クラスでイジメられようが、変人と呼ばれようが関係ない。
それはある意味自分を持っているということになるのかもしれない。
それならなぜ、私には近づいてきたのか……。
そこまで考えたとき「イト!」と叫ぶ声がして我に返った。
私は一応体操着に着替えをして採点係として参加している。
白いボールがあっちのコートからこっちのコートへと飛ばされるのを目でおいかけながら、気持ちはつい大塚くんへと向かってしまう。
最初は見た目のカッコよさでドキドキしていた。
だけどすぐに変人だとわかった。
けれど最近会話をするようになって、彼は決して変人なんかじゃないと思い始めてきていた。
少し変わったところはあるかもしれないけれど、それにはきっと理由がある。
友達をつくらない理由だ。
それがなんなのかわからないけれど、とにかく彼は表情をころころと変えて感情表現も豊かだった。
これで友達ができないというのは、ちょっと納得できない。
だから、彼は本当に自分から友達を作らないと決めた人なのだ。
クラスでイジメられようが、変人と呼ばれようが関係ない。
それはある意味自分を持っているということになるのかもしれない。
それならなぜ、私には近づいてきたのか……。
そこまで考えたとき「イト!」と叫ぶ声がして我に返った。