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結局、私のまわりには誰もいなくなってしまった。
平塚くんを覗いては。
「なんでまた来たの?」
渡り廊下の自販機の隣のベンチ。
そこでいつもどおりお弁当を広げていると、平塚くんがやってきた。
手にはコンビニの袋を持っている。
「隣、いい?」
そう言われて無下にもできずに頷くと、平塚くんはゆうに1人分の感覚をあけてベンチに座った。
およそ友達と呼べる人との距離感ではなかった。
「番号交換しない?」
お弁当を半分ほど食べ進めたところで平塚くんがスマホを取り出した。
今の高校生ならだいたいみんな持っているから、当然平塚くんも持っているとは思っていた。
だけど番号交換する関係になるとは思っていなかったので、私は目を見開いた。
結局、私のまわりには誰もいなくなってしまった。
平塚くんを覗いては。
「なんでまた来たの?」
渡り廊下の自販機の隣のベンチ。
そこでいつもどおりお弁当を広げていると、平塚くんがやってきた。
手にはコンビニの袋を持っている。
「隣、いい?」
そう言われて無下にもできずに頷くと、平塚くんはゆうに1人分の感覚をあけてベンチに座った。
およそ友達と呼べる人との距離感ではなかった。
「番号交換しない?」
お弁当を半分ほど食べ進めたところで平塚くんがスマホを取り出した。
今の高校生ならだいたいみんな持っているから、当然平塚くんも持っているとは思っていた。
だけど番号交換する関係になるとは思っていなかったので、私は目を見開いた。