言いたいことだけ言って、教室へと戻っていってしまう。


私とは友達になれたかもしれない?


それは平塚くんを助けてあげたからだろうか。


それなら今からでも友達になることはできるはずだ。


でも、平塚くんは『なれたかもしれない』という言い方をした。


「なにあれ」


よくわからなくて、私は首をかしげたのだった。