平塚くんに手をかしてしまったことでクラス内での立場が悪くなるかも知れない。
そう懸念していたけれど、簡単には変化は訪れなかった。
心は相変わらず一番の仲良しだし、休憩時間には好きな本を広げている。
クラスメートからすれば私は以前から害のない存在だったから、それが功を奏したのかもしれない。
「心、お弁当一緒に食べよう」
お弁当箱を持って心の席まで移動すると、心が気まずそうに視線を横へ移動させた。
そこにはクラスメートの女子3人組がいる。
心といつも仲良くしているメンバーたちだ。
「ごめんイト。今日はキミヨたちと一緒に食べる予定になってて」
消え入りそうな声の心に一瞬胸の奥がモヤモヤした。
しかしすぐに笑顔になり「そっか。わかった」と、頷いて廊下へ出た。
今までだって心はあの3人組と仲が良かったし、別に不思議なことではなかった。
ただ、お昼だけはいつでも私と食べていたから、今日もいつもどおりに声をかけただけ。
「いつもどおり……」
渡り廊下のベンチに1人で座って呟く。
私は誰よりもいつもどおりを望んでいた。
そう懸念していたけれど、簡単には変化は訪れなかった。
心は相変わらず一番の仲良しだし、休憩時間には好きな本を広げている。
クラスメートからすれば私は以前から害のない存在だったから、それが功を奏したのかもしれない。
「心、お弁当一緒に食べよう」
お弁当箱を持って心の席まで移動すると、心が気まずそうに視線を横へ移動させた。
そこにはクラスメートの女子3人組がいる。
心といつも仲良くしているメンバーたちだ。
「ごめんイト。今日はキミヨたちと一緒に食べる予定になってて」
消え入りそうな声の心に一瞬胸の奥がモヤモヤした。
しかしすぐに笑顔になり「そっか。わかった」と、頷いて廊下へ出た。
今までだって心はあの3人組と仲が良かったし、別に不思議なことではなかった。
ただ、お昼だけはいつでも私と食べていたから、今日もいつもどおりに声をかけただけ。
「いつもどおり……」
渡り廊下のベンチに1人で座って呟く。
私は誰よりもいつもどおりを望んでいた。