いくら友達がいらないと宣言していても、イジメられていいとは思えない。


「あっそ」


妙に腹が立っていた。


クラスメートたちにも、平塚くんにも、いつもどおりの日常を自分から壊してしまった自分自身にも。


私は雑巾を濡らして教室へ戻ると平塚くんの机を乱暴に拭いたのだった。