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月曜日の教室内はなんだか妙な空気が漂っていた。


みんなが平塚くんの方を気にしている。


けれど自分から話しかける生徒はもう1人もいない。


代わりにクスクスとどこか嘲笑じみた笑い声が聞こえてくる。


その変化を感じ取った私は教室に入った瞬間重たい気持ちになった。


転校初日にあんな挨拶をしたから、きっとイジメのターゲットになるだろう。


そう懸念していたことがついに現実になってしまった。


そんな雰囲気だった。


「どうしたの?」


心に近づいて、なんとなく小声で尋ねる。


すると心は「大島くんが彼女にフラれたんだって」と、小声で返してきた。


大島くんというのはこのクラスの中心的人物で、ムードメーカーでもある。


みんなから愛されている人物だった。


その大島くんには他校に彼女がいると聞いたことがあった。


なんでも中学時代から付き合っているそうで、とても仲がいい2人のはずだった。