「ごめん、今日は予定がある日なんだよね」


黒板上の時計をチラリと見て答える。


少しくらいなら遊ぶ時間もあるけれど、学校の外まで母親が迎えに来ているからそういうわけにもいかない。


「そっか。じゃあまた来週だね」


「うん。金曜日以外ならあいてるから、また誘ってね」


私は心に手をふり、教室を出たのだった。