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翌日学校へ行くと、平塚くんはすでに登校してきていた。


しかし彼の周りに女子生徒の姿はない。


昨日散々無視されたので、今日は諦めて遠目から見ているだけみたいだ。


それでも他のクラスの女子たちがひと目平塚くんを見てやろうと、廊下を占領していたので、やっぱり彼はカッコイイのだと再確認させられた。


「心、今日なら話しかけられそうだよ？」


「ん？　そうだね。でもどうせ無視されるから」


昨日あれだけ話をしたい、近づきたいと言っていた心がツンとした態度でそう言い切った。


みんなが集まっていないのを見ると、その気が失せてしまうみたいだ。


そんな心に呆れながらもそんなものだよなぁとも思う。


「イトは本当に彼氏とか、好きな人とかいらないの？」


「どうかな。今の所はいいかなって思ってるけど」


いずれ欲しくなるのかも知れない。