外に出ると空は今にも雨が降り出しそうだった。


今日は気温は高くなるをとニュース番組で伝えていたけれど、天候はあまりよくないみたいだ。


空を見上げてぼーっとしていると、会計を済ませた母親が自動ドアから出てきた。


その表情はとても深刻で、蒼白だ。


そんな母親を見て胸の奥がチクリと傷んだ。


さっきまでも、人の話をまるで自分のことのように聞いていたっけ。


「見てみてお母さん! 今日は虹が出るかもよ!」


私はあえてはしゃいでみせた。


まだ雨は振っていないし、その後晴れるかどうかもわからない。


それでも空を指差して微笑んだ。


母親は重たそうに頭を上げて空を見た。


それでも、その顔が晴れることはなかったのだった。