「そうか、よかった、ほんとに世話になった」

そして錑と私は東京へ戻る準備を始めた。

「みゆちゃん、大丈夫?」

「北山先生、ありがとうございました、大丈夫です」

「そうか、いつでも戻っておいで」

錑は東城氏に連絡を入れた。

『桂木です、みゆが見つかりました』

『そうか、よかった』

『これから東京へみゆと一緒に戻ります』

『みゆちゃんを幸せにしてやってくれ』

『わかりました』

『落ち着いたらアメリカに来てくれ、是非桂木ホテルリゾートと契約がしたい』

『本当ですか、ありがとうございます』

数日後錑と私は東京の錑のマンションへ帰った。

「桂木様、みゆ様お帰りなさいませ」

コンシェルジュの横尾さんが出迎えてくれた。

「また、お世話になります」

「お帰りになると信じておりました」