僕の世界に君は色を付ける。

『私が好きなのは、この頃から星奈くん一人。そんな私から最後にもう一つお願いがあります。
……笑って。これからは、私の分まで笑って過ごしてほしい。事故に遭ってから、君は笑わなくなった。人が変わったかのように。私はどんな星奈くんでも好きだけど、やっぱり笑っていてほしいな。これが私からの最後のお願い。
辛いこと、悲しいことがあっても、前を向いて歩き続けてほしい。そして、笑顔でいてほしい。
それでこそ、私が愛した星奈くんだから。
私は笑った星奈くんが世界で一番好きです。
いままで、ありがとう。
こんな私を愛してくれてありがとう。
最後までしっかりと支えてくれてありがとう。
一緒に過ごしてくれてありがとう。
私から、星奈くんに精一杯のありがとうを贈ります。
大好きです。
美織』
読み終わったときには涙が零れていた。
僕は、無言で何度も読み返した。すると、なんだか頭の中の霧が晴れたような気がした。