「だけど、星奈くんは美織を選んでくれた。これからも、長くはないけど大事な娘をよろしくね」
そうお願いする、星野のお母さんの目は少し潤んでいた。
「…はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
星野が急変したのは、それから一週間後のことだった。
突然星野から電話がかかってきて、出ると美織のお母さんだった。
『美織が……。星奈くん、あまり時間がないかもしれない…。よかったら来てくれる?』
平常心を保とうとしているのであろう星野のお母さんの声は震えていた。
「はい!すぐ行きます!!」
僕は、鞄にスマホと星野に渡そうと準備していた、ホワイトデーのお返しだけ入れて、走った。
病院に着くまで、とにかく走った。
「あ…星奈くん」
この間まで星野が入院していた病棟に行くと、そこで星野のお母さんは、待っていた。
「美織は今…集中治療室にいるんけどね」
「そう、ですか…」
集中治療室。基本的に家族でも面会は禁止されている。
そうお願いする、星野のお母さんの目は少し潤んでいた。
「…はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
星野が急変したのは、それから一週間後のことだった。
突然星野から電話がかかってきて、出ると美織のお母さんだった。
『美織が……。星奈くん、あまり時間がないかもしれない…。よかったら来てくれる?』
平常心を保とうとしているのであろう星野のお母さんの声は震えていた。
「はい!すぐ行きます!!」
僕は、鞄にスマホと星野に渡そうと準備していた、ホワイトデーのお返しだけ入れて、走った。
病院に着くまで、とにかく走った。
「あ…星奈くん」
この間まで星野が入院していた病棟に行くと、そこで星野のお母さんは、待っていた。
「美織は今…集中治療室にいるんけどね」
「そう、ですか…」
集中治療室。基本的に家族でも面会は禁止されている。



