「ふふ、そんなカチカチにならなくても」
僕を見て星野のお母さんは笑いを零した。
その日も面会終了時刻ギリギリまで一緒に居て、帰りは星野のお母さんの車に乗せてもらうことになった。
「…すみません、お気遣いいただいて」
「ううん、こちらこそ、いつも美織を支えてくれてありがとね」
「え?いや、僕は何も…。逆に星野さんにはいつも仲良くしてもらっていて…」
僕がそう言うと、星野のお母さんは、あのね…、と言葉を続けた。
「高校一年になる春くらいまでかなぁ、余命宣告されて、あの子、表にはあまり出さないけど、毎日のように帰ったら部屋に籠って泣いてたんだ。だけど、変わったのはそのちょっと後で、余命宣告されてから、あんなに楽しそうに笑う美織の顔を見たのは初めてだったなぁ」
僕は、そんなことがあったなんて、全く知らなかった。
「だから、ありがとね、星奈くん。もう、美織はそんなに長くはないのは、知ってる?」
「…はい」
僕を見て星野のお母さんは笑いを零した。
その日も面会終了時刻ギリギリまで一緒に居て、帰りは星野のお母さんの車に乗せてもらうことになった。
「…すみません、お気遣いいただいて」
「ううん、こちらこそ、いつも美織を支えてくれてありがとね」
「え?いや、僕は何も…。逆に星野さんにはいつも仲良くしてもらっていて…」
僕がそう言うと、星野のお母さんは、あのね…、と言葉を続けた。
「高校一年になる春くらいまでかなぁ、余命宣告されて、あの子、表にはあまり出さないけど、毎日のように帰ったら部屋に籠って泣いてたんだ。だけど、変わったのはそのちょっと後で、余命宣告されてから、あんなに楽しそうに笑う美織の顔を見たのは初めてだったなぁ」
僕は、そんなことがあったなんて、全く知らなかった。
「だから、ありがとね、星奈くん。もう、美織はそんなに長くはないのは、知ってる?」
「…はい」



