僕の世界に君は色を付ける。

「僕も、これ、ありがとう」
一通りお風呂や食事を済ませた後、どうせ暇なので、神経衰弱をすることになった。
「僕、こういうの苦手なんだよなぁ…」
そもそも、場所なんて覚えていられないだろう。きっとすぐに頭から抜け落ちる。
言った通り、星野の圧勝だった。しかも、このゲームをやる前に
『負けた方が勝った方の言う事なんでも一つ聞く。これでやってみよ!』
なんて、星野が言ったから、これから僕は星野の言うことを一つ聞かなければいけない。
「で、何にするの?」
「んー、そうだなぁ……あ!そうだ、じゃあ、今日は一緒に寝てよ」
「…言わなくても同じ部屋じゃん」
「いや、そういうことじゃなくて、同じベッドで寝てよ」
「……は?」
予想外の言葉に僕の返事は思わず冷たい言葉になってしまった。
「……ダメ?」
「…しょうがないなぁ」
「やったぁ!」
こうして僕は、星野と同じベッドで寝ることになった。
「おやすみ」
「…おやすみ」