僕の世界に君は色を付ける。

「私は、京くんが好きです」
唇を離した後、星野はもじもじしながらそう言った。
僕は、顔が真っ赤になった。
「僕も、渡したいものがあるんだ」
渡すなら今だろ、と思った僕は、鞄の中から、昼に出かけた時買ったプレゼントを出した。
「はい、これ。クリスマスプレゼント。こちらこそ、いつもありがとう、僕も、星野が好きです」
「……ありがとう」
星野は僕のプレゼントを受け取ると、
「開けてもいい?」
と訊いてきた。
「もちろん。僕も開けていい?」
「うん」
僕と星野は一斉にプレゼントを開けた。星野ががくれたのは、出かけたときに僕が試着した洋服の中のものだった。ベストとシャツ。それとチェック柄のズボン。そして、最後に出てきたのはフープ型のピアス(穴開け不要)だった。
星野はというと、出てきたアイシャドウを見て目をキラキラさせている。
「これ、悩んでたやつ!安いものじゃないのに……。ありがとう、京くん!」