幸い試着室の数が割と多く、人もあまりいないが、もしも混雑している中で星野がこれをやり始めたら大変な迷惑だっただろう。
「えー、いいじゃん!どうしよう、迷う」
「何に迷ってるの?君が買うならわざわざ僕に試着させないで、自分で好きなの着て、買ったらいいじゃん」
「え、だってそれ、私のじゃないもん」
星野はそう言うと、再び
「これもいいなー」
だとか
「えー、このシャツもかっこいいんだよねー」
だとか言って悩み始めた。
自分のじゃないんなら誰のだよ、とか思いながらも待っていると、
「よし、決めた!」
と星野は買う商品をレジに持って行った。
お店を出ると、これだけでは満足していなかったらしく、
「ほら、ぼさっとしてないで、次行くよ!」
と僕の手を引いて歩き出した。どこからこんなはつらつとしたパワーが湧いてくるんだよ、とは思ったが、一回休憩と言ったところで通じないのは分かり切っていた。
「次は、どこ?」
「えー、いいじゃん!どうしよう、迷う」
「何に迷ってるの?君が買うならわざわざ僕に試着させないで、自分で好きなの着て、買ったらいいじゃん」
「え、だってそれ、私のじゃないもん」
星野はそう言うと、再び
「これもいいなー」
だとか
「えー、このシャツもかっこいいんだよねー」
だとか言って悩み始めた。
自分のじゃないんなら誰のだよ、とか思いながらも待っていると、
「よし、決めた!」
と星野は買う商品をレジに持って行った。
お店を出ると、これだけでは満足していなかったらしく、
「ほら、ぼさっとしてないで、次行くよ!」
と僕の手を引いて歩き出した。どこからこんなはつらつとしたパワーが湧いてくるんだよ、とは思ったが、一回休憩と言ったところで通じないのは分かり切っていた。
「次は、どこ?」



