「ていうか、お金は?」
「いや、私はどうせこの高校を卒業する前にどうしたってもう死ぬし、それなら大量にお金残したってしょうがなくない?って思ってもういくらか今自分がやりたいことに使ってるから。親も協力的だし」
「……へぇ」
そう訊くと、もうそんなに一緒にはいられないんだ、と改めて突きつけられる。
「ね?行こうよ」
「うん、分かった」
こうして僕は、星野と冬休みに一泊二日の旅行に行くことなった。
「楽しみだねぇ、旅行」
電車の中で、待ちきれないというばかりにそう言う星野。
「…そっか」
口には出さないが決まってからは意外と僕も楽しみにはしていた。
「わぁー!!広い!」
とりあえず荷物を置くためにチェックインして、部屋に入った。
部屋の手配は星野が『私に任せて!』と言っていたので、任せっぱなしにしていた。
「え、これ……」
「ん?スイートルームにしたんだ!どうかな?でも、これが人生最後の贅沢かな」
「いや、私はどうせこの高校を卒業する前にどうしたってもう死ぬし、それなら大量にお金残したってしょうがなくない?って思ってもういくらか今自分がやりたいことに使ってるから。親も協力的だし」
「……へぇ」
そう訊くと、もうそんなに一緒にはいられないんだ、と改めて突きつけられる。
「ね?行こうよ」
「うん、分かった」
こうして僕は、星野と冬休みに一泊二日の旅行に行くことなった。
「楽しみだねぇ、旅行」
電車の中で、待ちきれないというばかりにそう言う星野。
「…そっか」
口には出さないが決まってからは意外と僕も楽しみにはしていた。
「わぁー!!広い!」
とりあえず荷物を置くためにチェックインして、部屋に入った。
部屋の手配は星野が『私に任せて!』と言っていたので、任せっぱなしにしていた。
「え、これ……」
「ん?スイートルームにしたんだ!どうかな?でも、これが人生最後の贅沢かな」



