「いや、僕も暇人じゃないんでね」
「嘘つけ！さっき何もないって言ったじゃん！あ、もしかしてさっきのプリクラで怒った？それならアイス奢るから許して？」
星野は、下からキラキラとした上目遣いで訊いてくる。
「えー…」
「ダメ？一生のお願い！」
「…まぁ、別にいいけど」
どっちみち家に帰っても課題しかやることがないんだ。それに、星野はこういうところはあるけど、なんだか一緒にいて不思議と懐かしい気持ちになった。
その後、星野に連れられ、某人気アイスクリームチェーン店でアイスを奢ってもらった。
「どぉ！？楽しかったでしょ」
「いやー…どうだろ」
「私的には、わりと楽しかったよ？あ、そうだこの写真明日友達に見せよーっと」
「ふーん……って、はぁ！？」
「え、ダメ？」
何も問題ない、とでも言いたげな星野に僕は
「頼むからそれだけは…」
と頼む羽目になってしまった。
「じゃあ、見せないから、また今度遊んでよ」