「えっ、プリクラ、知らない!?」
と、もともと大きな星野の目がさらに大きくなった。
「いや、知らない。何、それ?」
僕がそう言うと、星野はいつもとは違う笑みを浮かべ、なんだか悪い予感がした。
「じゃあ、こっち来てよ、体験するのが一番早いから」
「えぇ?」
星野に半強制的に連れられてきたのは、よく分からない大きな機械だった。
「なんか……でかいね」
「そりゃぁ…人が入るんだから!」
「……は?」
何この機械、説明してよ。と言う前に素早くお金を入れた星野に件の『プリクラ』というやつの中に連れ込まれた。
「うわっ、何これ…?」
中に入ったとたん、目が痛くなるほどの眩しい光が僕と星名を照らした。
「えへへ、ここからが楽しいんだから」
「はぁ…?」
星野はまたもや悪そうな笑みを浮かべ、僕には何なのか分からない機械の画面をいじりだした。
作業が全部終わったらしいその数秒後、機械がしゃべりだした。
『それじゃあ、始めるよ!』