「君は、どこに行きたい?」
「え、どっか行くの……?」
僕が、そう訊くと星野は
「当ったり前じゃん!」
と、本日二回目の『当ったり前じゃん!』を口にした。それも、満面の笑みで。
僕にとって、そもそも陽キャの星野と帰っていることは当たり前ではない。
「……じゃあ、今日は私が君に高校生の遊び方を教えてあげるよ」
「まだこの前入学したばっかりだよ」
「まぁまぁ、そんな細かいことは気にしないで。じゃ、行くよ!」
そう言うなり、星野は僕の手を握って早歩きしだした。
「ちょっ…」
「こっちこっち!」
星野に半ば引きずられるように連れてこられたのは、ゲームセンター。
「……」
「さて、何する?」
星野は自分が連れてきたくせに、何をするか、全くのノープランだったらしい。
「え、ノープラン……?」
「えへへ。じゃあ、プリクラ!」
「……って何?」
僕の脳内には、『プリクラ』というワードが存在せず、星野に訊くと、