「あ、ごめん!大丈夫?結構勢いよくぶつかっちゃったから...」
イテテ...と言いながらそう言って手を差し伸べてくれる君を、僕は尻もちをつきながら見上げていた。
「...すみません。大丈夫です。」
僕は、その手を取ることもできずに、聞き取れるかも分からないような小さい声で謝ると、急いで、その場を後にした。
動揺が顔に出ていないことを祈りながら。
「こんにちわ。お邪魔してもいいかな?」
「…どうぞ」
「ありがとう〜」
「私もお邪魔するね」
これだけ無愛想に対応しても、まだ僕に飽きてくれないとは。物好きなセンパイたちというのも困ったものだ。
「桜くん、ここは何部だったけ?」
「…読書同好会です。」
「部員は?」
「、、、僕1人ですが」
なにか?と言う意味を込めて、センパイの方を見たのだが、そんなのは意に介さず。さすがセンパイ。
「桜は今何を読んでるの?」
「…聞いても面白くないですよ」
卑屈になっても、まだ興味を持つか。
あの日、狛野センパイとぶつかってしまって、後日、センパイが再度謝りに来てくれた。そこまではよかったのだが。ここの教室に僕1人しかいないと知るや否や、毎日のようにここに来ては、挙句の果てに、本当に毎日来るようになってしまった。
この人たちは、よっぽど暇なのか。
いや、仮にもセンパイ方。馬鹿にしてはいけない、、、はずだ。
しかし。
なあ、里莉。なあに〜、志穂。
人の部室に入ってきては、特に何もしない。そんな、あの2人は、学校の二大美女。僕が入学した当初から、一個上の代にとっっても可愛い先輩がいると噂されていた。僕も、興味を持たないことはなかったのだが。
実際はコレだ。部員1人の読書同好会の部室に押しかけては、特に何もしない。
「坂野センパイ、狛野センパイ。いいかげん、部員でもないのに部室を好き勝手使うのは、やめてもらえませんかね?せっかくの部活動の時間に、本に集中できません。」
「え〜、別に邪魔はしてないし、良くない?」
狛野莉里(こまのりり)。ふわふわとした雰囲気に、誰にでも分け隔てなく接する優しさ。それが“女神”と呼ばれる所以だ。
ただ、なぜか、僕にだけは我儘な態度をとってくる。
「少し、教室を借りているだけだ」
その原因は主にこの人にある。坂野志穂(さかのしほ)。入学当初から、狛野センパイと仲がいいらしく、様子を見るに、とっっても甘やかしているようなので、この2人が一緒にいると、たいてい狛野センパイが我儘になる。そして、僕は、それに巻き込まれている。
迷惑な話だ。
その上、、、
「志穂、寄りかかってもいい?」
「いいよ、莉里」
こんな調子で、まるで部屋に2人きりかのように、女子2人で戯れてるのだ。
女子2人とはいえ、この学校は、制服の規定が緩く、着こなしがその人のファッションセンスを表す。当然、この2人は、制服もセンスがいいわけなのだが。坂野センパイは、ショートカットの上に、ズボンタイプの制服。しかも、高身長。、、、僕よりも背が高い。その上、話し方も男っぽいのだ。その2人が一緒にいると、他校の人たちは、美男美女カップルと間違えるほどなのだ。
そんな2人が同じ教室内でもはや恋人なんじゃないか、みたいな甘々な感じの雰囲気を出されると、こちらも居心地が悪くなると言うものである。
何せ僕は、前髪が長く、メガネで根暗な陰キャ男子なのだから。
「本当にやめてもらえませんか。空き教室なんて、他にいっぱいあるじゃないですか。というか、センパイ方、部活は?」
学校の二大美女がどこかの部活に入っていれば、大騒ぎになりそうなものだが、ふと思えば、そんな話聞いたことがない。やっぱり、センパイ方はひm、、、
「桜、今、やっぱり暇なのかと思っただろ」
あ、バレた。
「いろいろ事情があって、私は部活動に参加していないんだ。里莉は、私に合わせて、何も部活をやっていない」
「そ、志穂と一緒にいたくて、部活入ってないんだ〜」
「ア、ソウデスカ。」
「興味なさすぎじゃない?」
正直、センパイの事情とか興味ないし。「はい、興味ないです。」とか言うと、めんどくさそうだから、黙っておくけど。
「そうだ、ところで、私たちは、部員でもないのに部室に押しかけ、特に何もしていないから、桜に咎められているんだったよね?」
なんだ、自覚はあったのか。
「はい、そうですけど」
「それなら、私たちが、読書同好会に入れば、その問題は解決するよな?」
「はぁ?」
何を言ってるんだこの人は。
「先輩にはぁ?、とか言わないの。だめだよ、君は後輩なんだから」
「とりあえず、それはどうでもよくて」
「わー、無視されたー」
狛野センパイはとりあえず放っておいて。坂野センパイの話だ。
「どういうことですか?」
「桜には珍しいね、理解が追いつかない?」
ニコニコしながら言われると、よりムカっとするのだが、ここは怒っていいところだろうか。
「冗談、冗談。そんな怖い顔して見ないでよ。っと、話を戻すね。今、私が言ったのは、部員になれば、この部室に出入りしてもなんの文句もないよねって話」
「ああ、はい。それはわかりました。でも」
「でも?」
「センパイ方、本とか読むんですか?」
正直言って、1番対極にありそう。とかは、思っても言わないことにする。
「私は読むよ。ジャンルを問わず、さまざま」
「私も読むよ〜。主に感動系とか恋愛系とかだけど」
桜くんが私に対して失礼な偏見を持ってそうだから言っておくけど。と付け足して、狛野センパイも僕に本を読むことを教えてくれた。最近のセンパイは、勘が良すぎないか?
「これで、本を読むことも証明したし、読書同好会の唯一の部員として、新入部員を拒否することはできないよね」
「うぅ、確かに」
「やった〜、さすが志穂。目的達成だね!」
まさか、最初からここに入り浸るつもりだったのか。最初に訪ねてきたときから。まあ、もうどうでもいいや。今さら拒否する手もないし。しょうがないから、新入部員2人を甘んじて受け入れるとしよう。
僕はひとつ重要なことを忘れていた。それは、あの2人が、この学校で1番人気の高い女子なのだと言うこと。そんな生徒が読書同好会なんていう、今まで聞いたことすらなかった部活に入ったと生徒に知られたら、面倒くさいことになるのは、誰の目にも明らかだった。本に興味もないのに入部を希望してきたり、ひっそりと活動していたこの教室を知られたり、、、。
そんなことになったら、僕の平穏な(ぼっちではあるが)学校生活が失われてしまう。そんな事態だけは避けなければならない。
「センパイ、ひとつお願いがあるんですけど」
「桜くんからお願い〜?珍しいね」
「面白そうだし、聞いてみよっか」
なんか、小馬鹿にされた気がするけど、背に腹はかえられない。僕はセンパイに、おそらく一生のうち最初で最後のお願いをした。
「センパイ方が読書同好会に入部することは、教師以外誰にも言わないでください」
・・・
あれ...?
「なーんだ、そんなことか。もうちょっと、面白いこと期待したのに」
「そんなことかぁ。って言うか、私たち、誰にも言うつもりないし〜」
「私も元々言うつもりじゃなかったのだが」
はぁぁぁ。それなら、こんなセンパイたちにお願いなんてするんじゃなかった。ほんっとに損した。
「なーんだ。ならいいです、忘れてください」
そう言うが、もう手遅れだったようだ。2人揃って、ニヤニヤしながらこちらを見ている。
「へ〜、他人に興味なさそうな桜くんも、気にするんだね〜」
「桜の面白い一面を見たなぁ...」
「まあ、それに、言ってたしね。僕は桜優希(さくらゆうき)。前髪が長く、メガネで根暗な陰キャ男子なんですって。あの時に感じたもん、ぼっちのオーラ。だからかなぁ、そんなこと気にするの」
ああ、あの時の言葉が、からかわれるネタになってしまうとは。失敗した。
センパイが謝りに来た次の日。その日は、特に用もないのに、休憩場所として使おうとでも思って、この教室にきたのだろう。僕はそう推測した。だから、だからこそ、言ったのだ。
「僕は前髪が長く、メガネで根暗な陰キャ男子ですよ。そんな奴がいる教室、来なくでいいじゃないですか。」
と。一応、自己紹介もした。名前だけだけど。
それが、今このように使われてしまうとは。面倒くさいなぁ。
「...めんどくさっ」
「ん?桜くん、何か言った?」
「いえ何も」
つい本心が。気をつけないと。
ガラガラ、とドアが開く音がして、司書兼読書同好会顧問の小坂ふみ先生が教室に入ってきた。
「調子はどうって、またいるのね、お2人さん?今日は、どうしたの?」
「今日こそ、入部届を出そうと思って!タイミングバッチリです、ふみせんせ〜」
「あら、今日はまともな理由があったのね」
小坂先生は、あまり見せない驚いた顔をしていた。それもそのはず、この2人は、顧問にまでも、教室にただ入り浸ってる人だと思われていたのだから。
「ってことは、もう、2人を追い出す必要ないのね。まあ、前までも結局出て行ってなかったから、実質変わりはないでしょうけど」
小坂先生は、おっとりした見た目で、性格もおっとりしていて、怒ることなんて滅多にないけど、普段から毒舌というか、なんというか。とりあえず、まあ、不思議な先生だ。「イメージ通りじゃない」「なんか、ねぇ」みたいなこと言って、小坂先生を敬遠している人もいるけど、思ってることを正直に言ってくれるのに、見た目おっとりしている感じが、僕的には、先生としていいのではないかと思っている。だからこそ、この先生に顧問をお願いした。「面白い子だね」と言って、顧問の件は一瞬で引き受けてくれた。でも、適当だったわけじゃなくて、意外とちゃんと見てくれている。なんで、この先生が敬遠されているのか、僕はよくわからない。
「そうだ。私がこの部活に出している課題、知ってる?」
「いえ?そんなのあったんですか?」
「ええ、もちろん。部活動なんだから、顧問に活動報告をしなくちゃね?」
うげーみたいな顔をしているお2人。本当に、この2人はこの部活を何だと思っているのだろう。特に何もしなくていい〜、楽そう〜とか思われているのだとしたら、間違いだし、そもそも部活に対して失礼だ。あと僕にも失礼。
「そうですよ。僕がいっつも本を読んでいるのは、課題があるからっていうのもあるんです。」
そして僕は、この部活のエグイ課題内容を伝えた。月最低でも10冊本を読んで、感想をノートに書いて提出すること。そのうちの1冊の紹介文を書くこと。あと、司書の仕事の手伝いとして、たまに図書館で仕事をすること。最後のは、顧問の話を引き受けてもらう時に付けられた条件だ。完全に、小坂先生が楽したいだけというのが、ちょっと癪に障るが、仕方ない。
「この部活、結構ハードなんですよ。センパイ方、やっぱやめといたらいいんじゃないですか?」
「え〜、やめないよ?言ってるでしょ、私、読書好きなんだって。別に言われなくとも月10冊弱読んでるから、少し頑張れば読めるし」
「それに、私たち優等生だから、作文とかも得意なわけで。だから、心配には及ばない」
自分で優等生とか言っちゃうあたり、嫌われそうなものだが、坂野センパイが言うと、自慢に聞こえないし、自分を茶化しているようでもあるから、生まれたてで陽キャなんだ、きっと。もしくは、聖人並みに性格がいいか。いや、それはないか。
とりあえず、センパイ方の入部を阻止しようとするささやかな抵抗も虚しく、結局入部が受理され、読書同好会の部員は、3人になったのだった。
「ねーねー、まだ終わんないの?紹介文なんてすぐじゃん」
「センパイは黙っててください。僕はセンパイと違って頭が悪いんです、残念ながら」
気温が心地いい季節になった。入部してから1ヶ月が経ち、5月も終わりを迎えようとしていた。坂野センパイと狛野センパイは意外にも入部したことを隠してくれていて、僕は引き続き平穏な日々を過ごせていた。
ただ、月最後の週。僕は紹介文を終わらせるのに必死だった。季節に似合わず、無駄に汗をかきながら。
センパイたちは宣言した通り、先に部員であった僕よりもよっぽど課題効率がよく、さすが自称優等生。一方僕はと言うと、本は読み終わったものの、紹介文が苦手なのである。かれこれ1週間ほど書いているが一向に進まない。そんな僕を眺めているのに飽きたのか、その辺にある毛布やら何やらを僕にかけてきて、払い除けるのすら面倒だった僕は、見事に汗だく、と言うわけである。
「邪魔しないでもらえませんかね?」
「君が早く終わらせないのがいけないんだから」
そう言って2人で顔を見合わせ、ニヤニヤと笑う。何でか、嫌な予感がする。陰キャの勘は意外と鋭く、馬鹿にできないのだと、ここ最近で学んだ。ちょくちょく、僕にくだらない悪戯を仕掛けてくるセンパイ方のおかげで。よくわからない能力を身に付けましたとも。
「終わったぁ〜〜〜〜」
センパイにくだらないちょっかいをかけられてから2時間ほど。体温調節ができなくて風邪をひきそうだったから、毛布やら何やらは払い除け、驚くほどの集中力を発揮し、いつもの半分くらいの時間で完成させることができた。といっても、もう、5時半になりかけている。うるさいセンパイも帰ったみたいだし、早く、部室の鍵を職員室に、、、
「う〜ん」
へっ?なんか、声がした。誰かいるのか?
「あ〜、桜くん、やっと終わった?待ちくたびれて寝ちゃったじゃん」
「やっと終わったのか」
「いや、えっと、は?」
このセンパイたちは、わざわざ僕が終わるのを待ってたと?何のメリットもないと言うのに。
「何してるんですか、早く帰ったr…」
「早く行くよ!6時くらいが1番混むんだから。早く行かないと」
「ほら、行くぞ」
「あ、ちょ、ま」
荷物を持ってかれた僕は、部室の鍵を持って、慌てて追いかけることしかできなかった。本当に、何がしたいのだろう。
僕の荷物を持った坂野センパイ、その隣を歩く狛野センパイ。5時半という時間は、ちょうど夕焼けが綺麗な時間で、その2人が並んで歩いているところは、まるで、少女漫画のワンシーンだった。2人とも女性だけど。
まるで違う世界に住んでいて、まるで接点がなかったはずなのに。なんで、こんなことになっているのか。この時ほど、部活を延長して良かったと思ったことはない。この時間ならば、大抵の部活動は終わってるし、活動時間が長い部活とは、鉢合わせすることもない。あんな2人とこんな陰キャがいるところを見られたらどうなるものか。
「ねえ、料理来たよ?食べないの?」
学校から無理やり連れ出されたかと思ったら、連れてこられたのは、駅近くのファミレスだった。確かに、6時を過ぎると混み始め、急いで良かったのかもしれないと思う。
じゃなくて。
「僕、頼んだ記憶ないんですけど」
「そりゃね。私と志穂が勝手に頼んだもん」
「は?」
意味がわからない。そもそも、僕は無理やり連れてこられただけで、まだ、食べるとも食べないとも言ってないし、てゆうか、今すぐ帰りたい。
「食べないの?冷めちゃうよ」
「…いただきます」
悪いのはセンパイたちで、食べ物は悪くない。残すのは、店に悪いし。しょうがなく。
久しぶりに誰かと食べる食事は、いつもより美味しく感じた。気のせいかもしれないけど。
「で、何で、僕は急にファミレスで、センパイ方と夕飯を食べているのでしょうか」
「え〜?」
「親睦会を兼ねて。私たちの入部記念だ。部員で食事に出かけるのも、悪くないだろう」
「はぁ。いや、急に連れてこられても困るんですよ。もう6時半過ぎますし、センパイ方の親御さんとかも心配するでしょうし、」
あ、やば。お母さんに、今日夕飯いらないって言わないと。
「うちの親は、大丈夫だよ。友達と遊ぶって言ってあるし」
「私も大丈夫だ。夕飯は外で食べる、と言ってある」
「大丈夫じゃないのは、僕だけか」
スマホでお母さんに連絡をしていると、2人が驚いたような顔をして、こちらを見てきた。
「何ですか。顔に何かついてます?」
「いや、桜ってスマホ持ってるんだ、と思って」
「僕を何だと思ってるんですか。スマホくらい持ってますよ。親と連絡取れないと困りますし」
すると、はい、と言って急にスマホを差し出される。
「、、何ですか?」
「何ですか?じゃないのよ。連絡先、交換。同じ部活に入ってるんだよ?連絡先くらい知ってもおかしくないよね」
「はぁ、わかりました」
この時の僕はどうかしていた。もう何を言っても無駄だ、と諦め、センパイ連絡先を交換する、なんてことをやらかした。この先、とても面倒くさいことに巻き込まれることになるとも知らずに。いや、もしかしたら、心のどこかで、こうなることはわかっていたのかもしれない。センパイたちのおかげで、嫌な予感は、嫌なほどあたることを学んでいたから。あの時の嫌な予感はこれだったのかな。
「優希、お帰り。ご飯はどこで食べてきたの?」
「、駅前のファミレス」
「そう。学校は楽しい?今度、友達、先輩?まあ、どっちでもいいけど、家に呼んだらどう?夕飯くらい作るわよ」
「まあ、ぼちぼち。時間あったらね」
階段を上って自分の部屋に入ると、ドサっとベットに倒れ込んだ。
お母さんは、話をしないうちに歳をとったようだけど、元々若く見られる方だから、まだ、老けたと言う感じはしない。どこかしこが痛いとか言っているわけではないし、健康そうで何よりだ。
お母さんとあんな風に話すのなんて久しぶりだった。中学に入って以来気まずくなって、中学3年間は、まともに会話もしなかったのに。夕飯を外で食べてくる、と連絡を入れたことに驚いたのか。それとも、やっぱり、見た目の問題だったのだろうか。見た目で判断しちゃいけないと、1番教えているのは、お母さん自身だと言うのに。
お母さんは、家から少し離れた進学率の高い名門高校の教師をしている。母方のおじいちゃんとおばあちゃんも高校教師をやっていて、憧れたからだと、いつだったかはなしてくれた記憶がある。それもあって、周りの家庭より、教育方針やら、生活の制限やらが、厳しかった。特にお母さんは、一人息子の僕をしっかり育てようと、意気込んでいたようだったから。
「黒髪、、」
自分の髪をつまむ。少し伸びてきた。美容院行って切ってもらおうか。
出されていた課題や、期限が明日の課題など、やらなくていはいけないことはかろうじて終わらせたが、気づいたら11時目前だった。センパイたちが部員になってから、人と接する機会が増えて、すでに疲れていたのだろう。そして、今日。多数の知らない人が集まる空間にいたことで、疲れがさらに重なったようだった。ベッドで横になると、数分とたたず眠りについた。