しばらくすると数名のバタバタと走る足音が聞こえてきた。

「ママはどこ?」

って叫びながら。

すぐに理子の旦那と子供達だとわかった。

俺はそっと立ち上がり、少し離れた椅子に移動した。

「ねぇパパ、ママはどうなの?大丈夫だよね??」

と目を真っ赤にして泣きながら聞いている声が聞こえる。

男は

「うん大丈夫だよ。もう少ししたら会えるから、待ってようね。」

と子供達を落ち着かせようとしている。