叶人「え?バカな颯人君と友達になるわけ無いじゃん。俺までバカだって思われちゃったらどうするの?」
その言葉に僕は何も言い返すことは出来なかった。
颯人「今まで友達だったじゃんなんで急にそんな事言うの?」
多分そのときにはもう声がかすれて涙が涙腺からこみ上げてきたと思う
叶人「だって颯人君の耳って、なんか気持ち悪いんだもん」
颯人「え?」
耳がおかしい?何で?僕は皆と同じ耳じゃないの?他の人と何か違うの? 
実は僕は生まれた時から耳が猿耳と呼ばれる形だった、それに加えてお腹のへそのあたりに明らかに大きいホクロがあった。 
颯人「じゃあ何で、何で今までは、今までは友達で、いて、いてくれたの?」
もう言葉を発しようとすると涙が溢れてくるそれに聞き取れないくらいにかすれた声で
叶人「え?何言ってるのか聞こえないよ〜」
僕は初めて友達に裏切られたと感じた。そう学校でのたった一人だけの
友達が。
実は保育所の頃から叶人以外にほとんど話したことが無かった。毎日毎日色んな話をしていた時には他の子とも遊んでいたけど友達とまではいかなかった。他のクラスメイト達も颯人が泣いているのに気づいて見て見ぬ振りをしている。