【一括アップver.】つれずれなるままに

 必ず例外が出てくる。
 苺がどちらに分類できるのかを、
 植物の形体的特徴から決めるからこうなるのである。
 スーパーの店先に並んだ苺が、オレンジやリンゴと一緒に並べられることは、
 ごく自然である。
 一般的に味に酸味と甘味がある食べ物はデザートになることが多い。
 苺はこちらの部類である。
 ところで日本は法治国家であるが、
 論理的な定義を明確に規定した刑法によって、
 刑事訴訟が行われる。
 すると誤審が多くなる。
 過ちが起こると、さらに論理を細分化していく。
 こうして素人には手が出せなくなった。

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【サブタイトル】
アリとキリギリス

【本文】
 子どものころ、アリを観察するのが好きだった。
 地面を見ると、いつでも小さなアリを見つけることができた。
 ときどき、大きな葉っぱなど自分の体の何倍もあるものをせっせと運ぶ。
 子どもはいじわるで、その荷物を取り上げてしまったり、水をかけたりする。
 アリを手の平に乗せてみると、全速力で腕を登ってくる。