自分が死ぬまで払い続けるわけではない。まとまったお金が手元にできたときに繰り上げ返済してしまえばよい。
 良い物件なら価値があまり下がったりしないから、いざとなったら家と土地を売るとか、賃貸することも可能だ。
 あと仮想通貨も買った。これも人の性格が出るものである。
 大損をだす人は、我慢ができない人だ。売り買いしていじくりまわすので、取引所にたくさんお金をとられてしまう。
 上手くいく人は、何があっても「動かざること山の如し」と決め込んでいる。暴落したとき損切りをした人は、仮想通貨をこき下ろそうとする。
 だが自分は何もしなかった。コツは「何があっても5年間は手を付けない」と決めることである。たとえ資産が5分の1になっても何もしない。案の定5倍以上に跳ねあがった。
 盗難事件があっても「慌てず、騒がず、たじろがず」である。噂話や専門家の意見にも馬耳東風を決め込んだ。
 また下がるだろうが、それでも何もしない。
 「魚は殿様に焼かせよ」の要領である。

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