・プロローグ
運命とは一体どんなものだろう?
今の世の中では運命的なものに敏感になりすぎている。
例えば高校に受かって入学式初日に遅刻してしまった時に学校の廊下で出会った人を運命の人だと言うのだろうか。
単純であることは間違いないと私は思う。
みんなそれぞれ勘違いをしているのだろう。私はそんなことを時々考える時がある。
でも、こう考えて見たらどうだろう?
もしも、運命というものが最初から決まっていたもの。神様が産まれてくる命に贈るプレゼントのようなもの。
たとえ、それが最悪な方向に向かったとしても…
親に殺されてしまう命。
自殺してしまう命。
病気で亡くなってしまう命。
そういう運命になってしまう人達がいることを消して忘れてはいけない。
そうなると神様は本当にいるのか?それを信じるかは自分次第。そういう人達に比べればいじめや上司のセクハラなどの罪の重みは軽いのかもしれないと私は思う。
だからといっていじめやセクハラをしていいと言ってる訳では無い。
いじめは誰かを傷つける武器になってしまう。でも、いじめをやっている方は悪いと思っていないからいじめが消えないのだろうと私は思う。
いじめを消すためには誰か1人の勇気と優しさがなければその一歩すら踏み出すことが出来ない。
だから、助けを求めている手を握ってあげなくてはならない。誰でもいい。話を聞いてくれるだけでもいい、それが誰かの助けになることを忘れてはいけない。
これから始まる物語はそんないじめをテーマした物語である。