◇
Representing Japan Saika Odamaki
会場のアナウンスがわたしの滑走を知らせる。
「彩叶!平常心!いつも通りやれば大丈夫だ!」
わたしは京介に向かってゆっくりと深く頷く。
京介はにこりと笑ってわたしの両肩をぽんぽんと叩く。
「行って来い……!」
わたしは解き放たれたかのように氷上に飛び出すと、雨のような拍手の音と、心地よい歓声がリンクを覆った。
Representing Japan Saika Odamaki
会場のアナウンスがわたしの滑走を知らせる。
「彩叶!平常心!いつも通りやれば大丈夫だ!」
わたしは京介に向かってゆっくりと深く頷く。
京介はにこりと笑ってわたしの両肩をぽんぽんと叩く。
「行って来い……!」
わたしは解き放たれたかのように氷上に飛び出すと、雨のような拍手の音と、心地よい歓声がリンクを覆った。