道玄坂を下りながら、例の現金10万円が封入されていた封筒をポケットから取り出して子細に点検した。封筒には千代田区に本社のある竹内工務店の住所と電話番号が印刷されていたが、東亜クラブの会員名簿で確認するまで、土岐には全く心当たりのない会社だった。土岐とのつながりは、東亜クラブの会員企業ということだけだ。しかもその封筒は一度開封された跡があり、再利用されているように見えた。極秘のミッションを伝える封筒に印刷されている会社とその人間が何らかの関係があるとは考えにくい。封筒なんか何でもいいわけだから、竹内工務店の封筒は単なる廃品利用に過ぎないと思われる。そう考えると、発送者にたどり着くためには、その封筒が発送された場所を特定する方が最短であるように推察された。
土岐は渋谷駅前のネット喫茶に入り、その封筒を配送した運送会社のホームページにアクセスした。運送物のお問い合わせは、お問い合わせ番号を入力すれば出力される、という案内があった。土岐は手元の封筒に貼り付けてあるシールを見た。バーコードのシールが張り付けてあるだけで、お問い合わせ番号がない。
(この配送サービスの商品設計は、配送者が配送物をお問い合わせ番号で、知ることができる、という造りになっているのか)
と土岐は途方に暮れた。仕方なく、その運送会社のお問い合わせ窓口に電話することにした。5、6回コールがあって、女の声が出てきた。
「はい、コールセンターです」
「あのう、先日受け取った封筒の配送元を知りたいんですが・・・」
「それでしたら、バーコード番号から、当社のホームページにその番号を入力してください。お問い合わせ番号は、バーコードの最初と最後のアルファベットを除いた数字になっています」
封筒を見ると、バーコードの下に両端をアルファベットのaに挟まれた、十二ケタの数字が並んでいた。土岐はその数字をパソコンの運送会社のお問い合わせ画面に打ち込んでみた。投函されたのは、土岐が封筒を受け取った日の前日の午後六時から八時の間で、場所は新橋センターとなっていた。
(コンビニの店名がない。新橋センターは集配所ではないのか?)
そこに新橋センターの電話番号があったので、掛けてみた。
「はい、新橋センターです」
「お忙しい所すいません、いま、受け取った配送物の投函場所を確認しているんですが」
「はあ?」
土岐は渋谷駅前のネット喫茶に入り、その封筒を配送した運送会社のホームページにアクセスした。運送物のお問い合わせは、お問い合わせ番号を入力すれば出力される、という案内があった。土岐は手元の封筒に貼り付けてあるシールを見た。バーコードのシールが張り付けてあるだけで、お問い合わせ番号がない。
(この配送サービスの商品設計は、配送者が配送物をお問い合わせ番号で、知ることができる、という造りになっているのか)
と土岐は途方に暮れた。仕方なく、その運送会社のお問い合わせ窓口に電話することにした。5、6回コールがあって、女の声が出てきた。
「はい、コールセンターです」
「あのう、先日受け取った封筒の配送元を知りたいんですが・・・」
「それでしたら、バーコード番号から、当社のホームページにその番号を入力してください。お問い合わせ番号は、バーコードの最初と最後のアルファベットを除いた数字になっています」
封筒を見ると、バーコードの下に両端をアルファベットのaに挟まれた、十二ケタの数字が並んでいた。土岐はその数字をパソコンの運送会社のお問い合わせ画面に打ち込んでみた。投函されたのは、土岐が封筒を受け取った日の前日の午後六時から八時の間で、場所は新橋センターとなっていた。
(コンビニの店名がない。新橋センターは集配所ではないのか?)
そこに新橋センターの電話番号があったので、掛けてみた。
「はい、新橋センターです」
「お忙しい所すいません、いま、受け取った配送物の投函場所を確認しているんですが」
「はあ?」


