快晴の空の下には田んぼが広がり、家がまばらにある。昔とあまり変わっていない、懐かしい風景だ。

「久しぶりに帰ったきたな」

「いい町だね」

 琴音は穏やかに、緑が豊かな風景を見渡す。制服の胸元から出したハート型の白い石がついたネックレスは、光を反射してキラキラと光っている。

 今日も付けてきてくれて、本当にうれしい。琴音の命の光もこのくらい輝いてくれたら、もっとうれしい。