慌てふためく僕を見て、教室中が笑っていた。笑わせたというより笑われたに近いかもしれないが、嫌な気はしない。

 チャイムが鳴り先生が教室に入ってきたので、僕たちはまだ話したい気持ちを抑えながら、席に着いた。

 さっきの出来事は、僕にとって大きな変化だ。他にも、琴音と付き合ってから、僕の高校生活で大きく変わったことがある。