どれだけの時間が経ったのかわからないが、目覚まし時計の音が聞こえてくる。気がついたら、もう朝になっていた。ベッドから起き上がり、眠たい目をこすりながら、借りているCDを見る。

 映画館で観た映像が、頭に浮かぶ。恐怖心に殴られ、一気に目が覚めた。喫茶店でも直に命の光を見たからわかる。木村先輩が死んでしまう未来は、決して覆らない。

 ゆっくりと深呼吸する。僕は決めた。