貴方だけを見つめてる


「黒崎は、何か分かっていたみたいだね」

「今までの試合に出ていた雅治が出ないなんて可笑しいもん。
ましてや、プロになるのが、何人もいるのに
その中でダブルスにもシングルスにも出てないなんて変でしょ」

「まぁ、確かに」

「青学には既にプロになって活躍してる手塚君がいる。
だけど、それでも、立海には
2つ名を持つ幸村君がプロに入る。
蓮二は、立海大に、真田君は、警察学校へ。
ジャッカル君と丸井君は、ダブルス専門でプロに。
雅治も、プロになる」

「!?」
「そんな中にあの2年生たちはいるのか」

「そう。
確かに、リョーマ君がいた2年生の時には
青学が優勝した。だけど
じゃあ、去年は?
去年は立海が、王者として、常勝の名のもとに
優勝を再び手に入れた。
これからの3年間で、立海も青学も
より強くなるための試練だと思わなくちゃいけない」

「・・・」

「それに、リョーマ君、左手の経験ってあまりないでしょ」

「あ、あぁ」

だったら、尚更。
この試合は、リョーマ君にとって
「ものすごくいい経験になるよ」

「どういう・・・」

「雅治の利き手は"左"」

「!?」

「リョーマ君も左。
左同士での試合なんて、そうそう、出来るものじゃない」

「確かに」