「お疲れ様。水分補給はしっかりとね」

そう言って入れたばかりのドリンクを
紙コップに移すと一気に飲み込んだ4人。

「流石、黒崎だぜ」

「これがちょうどいいんだよなぁ」

「そうですね。濃すぎず、薄すぎずちょうどいいです」

「それはよかった。
ねぇ、あの外でノートを取っている子は?」

「今年からのマネです。
だけど、全然情報が回ってこなくて」

それ、さっき赤也も同じことを言ってたけど
それじゃ、マネの意味って何があるの?

「黒崎先輩は、率先して色々してくれてたじゃないですか。
でも、彼女は、ただ、ノートを取るだけなんです」

なるほど。
確かに、マネはあたしが3年間やっていた仕事だ。
他の仕事よりも率先してた自覚もある。

「ちょっと話してくる」

「え?」

「おい」

「ん?」

「大丈夫なのかよ」

「大丈夫だよ。マネだって言うなら
外じゃなくて、中からの方が分かることもあるんだから」

「そうだけどよ」