貴方だけを見つめてる


結局長いラリーを制したのは
6-1で真田君だった

「次が最後か」

「シングルス1
立海、幸村
氷帝、跡部」

そう言った途端、立海の部員たちの怒声が響き渡った

「どっちが勝っても可笑しくない、試合だな」

「うん」

「月渚はどっちが勝つと思う」

「立海」

「青学は」

「跡部」

そう言ったのは手塚君だ
確かに、跡部君の実力だって半端じゃない。

だけど、神の子の異名を持つ幸村君にはきっと
適うはずがない

「俺達も跡部に賭けてみるか」

「面白い」

跡部君からのサーブで始まったこの試合

しかし、中々、終わらないゲームのラリー

「一体いつまで続くんだよ」

「大丈夫か?月渚」

「うん。少し疲れただけ」

「少し休むといい」

ベンチに腰掛けた私を心配してくれる
蓮二と雅治

「座ってれば大丈夫だよ?」

それでも心配だと言ってくれた蓮二の優しさが嬉しい

「黒崎はどうした」

「前にもあっただろう?
熱気に当てられただけだ」

「なるほど。無理はしない方がいい」

「ありがとう。真田君」

「うむ。しかし
長いラリーだな」

そう言った真田君

確かに、長すぎる。このラリー

だけど、幸村君の口元がかすかに笑った気がした

「何かあるのかも」

「何?」