貴方だけを見つめてる


翌日、早朝に目が覚めてしまった
それは、雅治の制服姿を早くに見納めたいだけなのか
ただ、緊張しているからなのか

「もう、眠れないや」

ご飯を炊いて、おにぎりとお味噌汁。
小鉢に、おにぎりの具を置いていく。
それと同時に、おかずを作っていく

そして、出来上がったと同時にチャイムが鳴ったこの家

「はー・・・
まさ・・・はる?」

「何じゃ、帰ってきておったのか」

帰って・・・って

「何で、ここにいるって分かったの」

「昨日柳の家に、月渚の靴があったからのぉ。
見逃すわけがないだろ?」

そういう観察力。さすがだと思わされてしまう

「でも、東京に帰るとか
柳家にいるとか、そうは思わないの?」

「思わん。
というか、寒いから中に入れんしゃい」

あぁ

「ごめん。入って?」

中に雅治を入れた直後

「何だ。仁王。随分早いな」

そう言って制服を着て
いかにも練習がありますと言った感じの蓮二の姿

「いらっしゃい。中に入って」

「あぁ」

蓮二も中に入ると
流石だな。と言ってきた蓮二

「何が?」

「こんなに早く朝食を作っているとは」

「早くに目が覚めちゃったからね」

「仁王、行儀が悪いぞ。
朝は食べてこなかったのか?」

「ぷりっ」

「いいよ。食べても。
蓮二もまだなんでしょ?新聞を持ってるということは
これから、読むって感じ?」

「あぁ。ご名答だ」

「お味噌汁温めてくるから、先に食べてて」