貴方だけを見つめてる


「住んでないよ。
こっちの家は借り家だもん。
神奈川にある家は持ち家。
売り払ってないよ」

「なるほど」

「蓮二も、卒業までは普通に部活にも顔を出すって言ってたから
今日も顔を出してると思うの。
黙って行くには、今日が最適なの」

「そうか。では、明日、立海大の前で」

「うん。あの3人も連れて来てよ?」

「あぁ。分かっている」

あの3人は、立海の玉川を知らない
玉川を知って、強くなった赤也を見ればいい

「黒崎」

「なーに?」

「3年間男子テニス部を支えてくれて感謝する」

バカね。
支えて貰ってたのは、私の方。
雅治ともいろいろとあった3年間。
遠距離がこんなにも辛いだなんて思いもしなかった。
だけど、そんな中支えてくれたのは
青学テニス部の皆だ。
感謝してもしきれないくらい感謝してるんだよ

神奈川行きの高速バスに乗り込んで
今まで住んでいた家に付くまでに約2時間

「ただいま。私の本当の家・・・」

家の中に入ると、3年も住んでいなかっただけあって
黴臭くなっていて
窓を開けて日光を取り入れて、風を吹き込めば
気持ちいい風が入ってくる